ANT3D

概要

火山噴煙の三次元解析ツール(Analytical Tools for Three-Dimensional Weather Radar Data of Eruption Clouds : ANT3D)は、火山噴火に伴い形成される噴煙柱と火山灰雲のレーダ観測データを解析するためのツール群です。ANT3Dの開発は2013年に鹿児島大学で始められました。ゼロからのスタートではなく、国立研究法人防災科学技術研究所で積乱雲の解析用に開発された様々なアルゴリズムを火山噴煙用に改良することで開発が進められました。この時、開発言語はFORTRANベースからMATLABベースに変更されました。

ANT3Dは機能面から、データ入力、噴火自動検出、三次元データ作成、三次元解析に分類されます(図1参照)。それぞれの機能の特徴は次の通りです。

〇 ANT3Dは様々な気象レーダのデータを扱えるように、NetCDF形式を標準にしています。

〇 船舶レーダの観測データから噴火の自動検出を行います。

〇 ANT3Dの核心部分は三次元CAPPIデータの作成です。

〇 三次元CAPPIデータの解析により、噴煙柱・噴火雲パラメータの三次元分布を明らかにします(図2,図3)。

〇 火山防災として降灰ナウキャストや降灰ハザードマップの開発を目指しています。

 

 

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